
こんにちは、英語同時通訳者でオンライン英語・通訳講師の山下えりかです。
毎月30日は無料公開の通訳教材「訳して学ぶSDGs」の更新日ですが、今回は緊急事態宣言下のGWに自主学習に励む皆様のため、この記事限定でオンライン講座で使用している教材の動画を公開します。逐次通訳やリテンション・リプロダクションの練習にご活用いただけましたら幸いです。
✔ 今回公開する動画のポイント
今回公開するのは、オンライン通訳講座で使用しているSDGsの教材「What are the SDGs?(英→日)」と「SDGsとは(日→英)」の2本です。どちらも無料公開動画よりも表現が易しく、よりSDGsの中身を知ることができる内容です。
これらの動画は通訳講座でこれらの教材を使用した後、復習用として受講生にご案内しているものです。そのためURLを知っている人のみが視聴できる限定公開動画となっています。
無料公開動画の通訳ポーズ(通訳用の無音時間)が元音声の1.5倍であるのに対し、こちらの復習用動画はポーズを1.2倍に設定してあります。より実際の通訳現場で求められるスピードと時間感覚を磨いてもらうことも目的のひとつです。
また無料公開動画では発言を一文ずつ区切っているのに対し、復習用動画では10~30秒ほどのポーションで区切っています。メモをとりながら一定の長さの通訳の練習ができる仕様になっています。
✔ おすすめの使い方
- 日本語動画を一文ずつ止めてリテンション&リプロダクション
- 英語動画を一文ずつ止めてリテンション&リプロダクション
- 英語動画でメモをとりながら逐次通訳
- 日本語動画でメモをとりながら逐次通訳
おすすめの使い方はこの順番です。
まず内容の理解は母語の方がスムーズなので、日本語で最初にリプロダクションをすることで内容を把握し、知識を吸収します。次に同じテーマの話を英語でリプロダクションすることで、日本語で得た知識の英語での表現や単語を習得します。
通訳の際に英→日が先なのは、アウトプット言語が母語の方が自信を持って訳せるからというのと、日→英をする際にどんな英語を使えば良いのかを先に確認しておくためです。最後に日→英の通訳をし、ここまでに習得したその教材に関連する英語の単語や表現を自分の言葉として使えるようになっているかの確認をします。
リプロダクションは一文ごとに区切り、メモをとらずに練習しましょう。リテンションを鍛えることが通訳訓練の第一歩です。YouTubeの動画はキーボードの「スペース」で一時停止と再生ができます。一文ごとに区切る際にはこの機能を活用するとやり易いと思います。
リプロダクションを終えたら次は、メモをとりながらポーションごとに訳す練習をしましょう。ポーズの時間内に訳しきれるようになるまで、ぜひ何度もトライしてください。
何度もやっていると内容を覚えてしまって通訳の練習としては意味がないのではと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。覚えるというのはとても良いことです。英語と日本語のセットで使える「型」を沢山覚えるということは、咄嗟に使える「引き出し」を増やすということです。引き出しが多ければ多いほど表現の幅も広がり、正確で伝わりやすい通訳をすることに繋がります。
最後に、この動画はあくまでも受講生の復習用動画のため、申し訳ありませんがスクリプトの公開はいたしません。ご了承ください。
✔ What are the SDGs? (英→日)
✔ SDGsとは(日→英)
✔ おわりに
既に公開中の通訳練習動画と併せて、英語学習・通訳訓練にご活用いただけたら嬉しいです。
更にSDGsについて学びたい方、英語力や通訳スキルに関して詳細なフィードバックや指導を必要とされる方は、オンライン講座も併せてご活用ください。
【About Erika】
職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)
現住所:東京
留学歴:3年(アメリカ)
特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)
趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り
楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行