リオ五輪と柔道と恩師の言葉

 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

 「柔道」をやっていて「山下」と言う苗字なのでよく、「山下泰裕さんの親戚?」と訊かれるのですが、残念ながら全くの無関係です。もちろん私の方は、柔道を始めた当初からよく存じ上げておりますけれど。

 

 さて先週は連日テレビでリオ五輪の柔道観戦で大忙し。とは言え全てライブで観られたはずもなく、ほぼ録画でした。準々決勝あたりまで寝る前ギリギリにハラハラしながら観て、朝起きるとニュースで結果をやっていると言うのは少し悲しかったです。12時間の時差はツライ。

 

 4年後はリアルタイムで無理なく観られそうなのは嬉しいですね。できれば是非会場で生で応援したいです!!それも関係者(通訳者)としてなら最高!!!(≧▽≦)

 

 と言うわけで今回は旬のオリンピック柔道の話と、それにかぶせて私の柔道の恩師がくれたある言葉の話をしたいと思います。今の通訳者の私に繋がる、大好きな言葉をご紹介します。

 

 まずはリオ五輪。

 

 連日のメダルラッシュ、素晴らしかったです。毎日どの階級も、ワクワクしながらテレビにかじりついていました。個人的にはどの選手も好きで語り始めたら長くなるので、個々の詳細なコメントはしないでおきます。でもせっかくの感動を書き残しておきたいので、階級とお名前とメダルの色に少しだけ私のファンコメントを書かせてください。

 

 まずは女子から。

 

48kg級  近藤選手  銅メダル (「48kg級と言ったら近藤」の時代を作ってください。)

52kg級  中村選手  銅メダル (賛否両論だった北京のコメント、私は惚れました。)

57kg級  松本選手  銅メダル (相変わらず鋭い眼光がカッコいい!)

63kg級  田代選手  次に期待 (4年後に期待大!谷本さんと顔似てますよね!?)

70kg級  田知本選手 金メダル (顔を傷だらけにしながら掴んだ金、素敵でした。)

78kg級  梅田選手  次に期待 (もう少し見たかった。4年後期待しています。)

78kg超級 山部選手  銅メダル (豪快な柔道と優しそうな笑顔が素敵です。)

 

 続いて男子。

 

60kg級   高藤選手   銅メダル (ダイナミックな柔道にワクワクします。)

66kg級   海老沼選手  銅メダル (見ていて気持ちよくなるほどのストイックさが好き。)

73kg級   大野選手   金メダル (美しい日本柔道、本当に美しかったです。)

81kg級   永瀬選手   銅メダル (だんだんと強くなっているのが観ていて楽しい。)

90kg級   ベイカー選手  金メダル (正直に言います...あんなに強いなんて知らなかった!)

100kg級   羽賀選手   銅メダル (美しい内股でまた一本が見られるのを楽しみにしています。)

100kg超級 原沢選手   銀メダル (決勝惜しかった!リネール選手を倒すのはきっと貴方です!)

 

 はぁぁぁぁ...楽しかった...(*´▽`*)

 

 メダルを取った選手も取れなかった選手も、そしてメダルの色に関わらず、息が詰まるような緊張と興奮と熱い感動を届けてくれたことに心から感謝を。4年後通訳者として同じ会場にいられるように私も仕事を頑張ろうと、最高のエネルギーをたっぷりいただきました。

 

 ちなみに余談ですが、私が今までのオリンピック柔道で一番印象に残っている試合はこれです。シドニー五輪での野村忠宏さんの決勝戦。何が起こったのか分からないくらい、ものすごい速さで決まった一本、そして金メダル。「圧倒的な強さ」と聞くと、私はこの頃の野村さんを思い出します。

 

 

 さて、後半は私の柔道の恩師の話を少々。

 

 私は小学校1年から高校卒業くらいまで、柔道をやっていました。「くらい」と言うのは、中学で怪我をして以降、高校ではやったりやらなかったりになっていたので、やめた時期は曖昧なのです。私の柔道歴は小学校から中学までは清水柔専塾(現:武道学舎)と言う市内の道場に通い、高校では先述の通りゆるく部活で続けていました。

 

 私に大切な言葉をくれたのは二人の恩師です。一人は道場の師範。もう一人は高校の部活の顧問の先生。

 

 師範にはよく塾生に語っていた口癖がありました。

 

 「柔道じゃなくてもいいからな、‟俺はこれでは絶対に誰にも負けねえ”ってものを一個でいいから作れ。」

 

 高校留学に発つ前に道場に挨拶に行った時、稽古後にみんなの前で一言話すように促された時も、一番に浮かんだのはこの言葉でした。

 

 「いつも先生に言われている通り、この留学で、英語を私の‟絶対誰にも負けないもの”にしてきます。」

 

 迷わずそう挨拶しました。

 

 師範のこの口癖、今でもよく思い出します。もちろん英語は誰かと競うものではないので勝った負けたの話ではありません。そもそも師範が言いたかったのは勝敗云々ではなく、自分が絶対の自信を持てる何かを持ちなさいということだったのだと解釈しています。それがあることがどれだけ強いことか、通訳者となった今実感しています。

 

 次は部活の顧問の先生からいただいた言葉。

 

 「愛に満ちた人生を」

 

 力強くも優しい字で、卒業アルバムに書いてくれました。生徒に贈る言葉としては珍しいかもしれませんが、「幸せな」ではなく「愛に満ちた」と書いてくれた先生の言葉はとても強く心に残りました。

 

 英語が私の人生に大きな影響を与えるようになった時から、「英語が好き」という気持ちは常に私の中にありました。それはいつしか「愛」へと変化し、私の通訳業を支えています。家族や友人といった対人の愛だけでなく、私の中には英語に、そして通訳業に対する愛情が確かにあります。

 

 家族や仕事への愛を感じる度に、先生の言葉を思い出します。思い出すとパッと明るく素直な気持ちになれる、大切な言葉です。

 

 先生とは今でも毎年年賀状のやり取りをしています。師範とはずっと両親がやり取りをしていたので私は出したことはありませんが、来年は師範にも私から出してみようかな。

 

 以上、私のオリンピック柔道熱と、大好きな恩師たちの話でした。お付き合いいただきありがとうございました。来週はもう少し、通訳らしい内容に戻します(笑)

 

 

 

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