SDGs(持続可能な開発目標)を具体的に考えて自分事にするためのヒント(目標1,2,3)

SDGs Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標 具体的に 自分事に ヒント 事例 貧困をなくそう 飢餓をゼロに 健康と福祉 1NoPoverty 2ZeroHunger 3HealthandWell-being 通訳 英語 オンライン講座 山下えりか

 

 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

 最近NHKでやたらとSDGsを取り上げているなあと思ったら、今月11月はNHKのSDGs集中月間なのだそうです。昨年あたりから日本でもようやくSDGsが本格的に注目されるようになってきましたが、まだまだ「抽象的でよくわからない」や「テーマが大きすぎて遠い話に感じてしまう」という人が大多数という印象です。

 

 しかし実際にはそんなことはありません。SDGsの17の目標はどれも、私たちの生活と密接に関係しているものばかりです。

 

 私の英語講座通訳講座では2年前からSDGsをテーマにした教材を使用しており、またこのブログでも昨年から毎月30日に同テーマの無料公開教材を更新しています。私自身、レッスンや教材づくりの中でSDGsについて学び、「大きなテーマを具体的に考え自分事にする方法」を模索して来ました。

 

 今月は沢山の人がSDGsについて見たり聞いたりする機会が増えるということで、私も周知活動に参加したいと思います。SDGsをより身近なものとして認識できるよう、今回から数回に分けて、それぞれの目標を具体的に考える方法を紹介して行きます。1回目の今回は目標1から3についてお話しします。

 

【参考】

2030年に向けたみんなの目標SDGs

訳して学ぶSDGs

 

 

1.クラスの6分の1は貧困かもしれない(目標1 貧困をなくそう)


 「貧困」と聞くと、発展途上国を思い浮かべ、「遠い国の話」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。もちろん世界的に見て発展途上国の貧困問題を解決することは重要ですが、私たちが住むこの日本にも貧困の問題は存在します。

 

 貧困には大きく分けて2種類あります。ひとつは、住む場所、食べるもの、着るものにも事欠く状態を指す「絶対的貧困」です。もうひとつは衣食住は何とか確保できるけれど、国全体の平均値以下の水準の生活をしている状態を指す「相対的貧困」です。

 

 日本で問題になる貧困のほとんどは後者の相対的貧困で、このような家庭では例えば教育費や衣類にお金を使うために食費をぎりぎりまで切り詰める場合もあり、第三者からは貧困であることが見えづらいという特徴があります。

 

 日本では特に「子どもの貧困」が大きな社会問題となっていて、6人に1人の子供が貧困状態にあると言われています。つまり1クラスに36人の子供がいるとすると、そのうち6人は貧困状態である可能性があるということ。貧困は遠い国の話ではありません。私たち日本人にとっても、これほどに身近で深刻な問題なのです。

 

参考:日本の子ども、6人に1人が「貧困」

 

 

2.日本で広がる「こども食堂」(目標2 飢餓をゼロに)


 目標1の貧困問題と密接に関係しているのがこの目標2の飢餓の問題です。先述の通り相対的貧困状態にある家庭では食費を切り詰めることが多く、この日本でも毎日の食事を十分にとることができない大人や子供が多くいます。

 

 この対策として、日本では「こども食堂」の活動が広がりを見せています。こども食堂は地域の大人がボランティアで実施しているものが多く、システムは様々なようですが、多くの場合子供は基本無料で食事ができ、その親たちも一般的なお店よりもかなり安い値段で食事ができる場所となっているようです。

 

 またこども食堂は、両親が共働きでひとりまたは子供だけで夕食をとらなければいけない子供たちが誰かと一緒に食事をとれる場所としても活用されています。更に場所によっては学校の宿題を見てくれるところもあるそうで、学びのサポートの場としても大きな役割を果たしています。

 

 ただしこども食堂のほとんどは地域の人たちの寄付とボランティアで運営されているため、安定的に運営するのが難しいという問題があります。身近で何かアクションを起こしたいと思ったら、近くのこども食堂の支援から始めてみてはいかがでしょうか。

 

参考:こども食堂ネットワーク

 

 

 

3.自分の健康はみんなの健康に繋がっている(目標3 すべての人に健康と福祉を)


 目標3の”Health and Well-being” は「健康と福祉」と訳されていますが、”well-being”には「幸福」という意味もあります。つまりすべての人が健康で幸せに暮らせる社会の実現を目指しているのが目標3です。

 

 「健康と福祉」と聞くと、医療や介護を思い浮かべ、「難しい」と感じてしまう人もいるかもしれません。もちろん医療や介護もこの目標では重要なポイントですが、ここではそれ以外の視点で考えてみましょう。

 

 昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大で繰り返し指摘されている通り、感染対策をして自分で自分の身を守ることは、家族や周囲の人たちの健康を守ることに直結しています。つまり自分の健康を維持することは、自分の周りの人たちの、そして世界中の人たちの健康へと繋がっているのです。

 

 

 


 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:札幌市

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り