通訳の技術と脳内⑩ 品質管理

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※この記事は2020年2月20日に追加しました。

 

【基本情報】

 

担当:出来上がった訳の最終チェック。「組み立て担当」が作った訳を「声に出す担当」に渡す前に見直す係り。)

性格:丁寧でこだわり屋。でも仕事はスピーディー。

表情:わくわく(作品の完成を楽しみにしている感じ)

アイテム:片眼鏡

 

 

 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

 同時通訳の場合は聞こえた端から訳していくことが多いので細かいチェックまで手が回らないことが多いですが、逐次通訳の場合はまとまった内容を一気に訳すため、訳を声に出す前に訳の内容全体をチェックしています(またはチェックが終わった部分を声に出しながら次の訳をチェックしている場合もあり)。

 

 「重要な情報の漏れは無いか」「単語は間違っていないか」「表現は適切か」「この構成で伝わるか」「どの順番で訳すか」等々、様々なポイントのチェックを一瞬でこなすのが、「品質管理担当」のコビトさんです。

 

 通訳訓練当初はひたすら「聞いて、覚えて、訳して、声に出して」について行くだけでいっぱいいっぱいで、自分の訳をチェックしている余裕などありませんでした。それでも訓練が進むにつれ、また卒業して実戦での経験を積むにつれ、より聞き手を意識した通訳ができるようになり、「訳す」と「声に出す」の間に内容をチェックをする余裕が生まれました。

 

 彼女の性格は「丁寧でこだわり屋。でも仕事はスピーディー」。時間にしたら1秒もないかもしれませんが、使える時間をフルに使って、訳の最終チェックをします。またここまでのコビトさんたちが丁寧な仕事をしていれば、彼女の負担はその分だけ軽くなります。ここまで訳を紡いできたコビトさんたちの仕事を信頼しつつ、それを声に出す次のコビトさんが自信を持って歌い上げられるように、常に細部に目を光らせているのです。

 

 彼女の表情が「わくわく」なのは、18人のコビトさん全員で作り上げた訳の仕上がりを楽しみにしているから。「話し手のメッセージを過不足なく伝えたい」「聞く人に良い訳を届けたい」「話し手と聞き手と一緒にその場の空気を作りたい」その一心で、時間との闘いの中にありながらも常により良い訳を目指してチェックを続ける、向上心と好奇心旺盛なコビトさんです。

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行