英語に正確な文法と発音が必要な理由

 

 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

「私も山下さんみたいに、意識しなくても英語を話せるようになりたいです。」

 

 これは通訳の仕事の現場やオンライン講座のレッスンの際に、多くの人から何度となく言われてきた言葉です。これに対して私は、いつもこう返します。

 

「発音も文法も、間違えないように常に強烈に意識していますよ。長期間の繰り返しの中で、それを高速でできるようになっただけです。」

 

 こう言うと驚かれるのですが、これは事実です。文法については三単現の s が抜けていないかどうかとか、単数・複数の間違いが無いかとか、中学レベルの英文法でも注意を払いながら使っていますし、発音は一音一音の音の口の動きや歯の開閉、喉の使い方に細かく気を配っています。そして今でもたまに(たまにですが)、口のスピードと意識にずれが生じて、「あっ、今の音、口を開けすぎた」なんてことも起こり、そんな時はその瞬間に反省して次に同じ音を使う時にはしっかり修正します。

 

 常に意識しているからこそ、英語を話す際に正確な文法と発音を使うことの大切さをいつも感じています。これは通訳者に限ったことではなく、英語を使う際のマナーとして全ての人に心に留めておいて欲しいことです。以下、その理由をお話しします。

 

 

✔ 正確な文法


 まずは次の例を見てください。

 

I am an interesting person.

 

I am interested in the person.

 

 どちらも中学校で習う表現ですが、この一見よく似ている2つの文章の違いがわかるでしょうか。

 

 前者は「私は興味深い人間です」、後者は「私はその人に興味があります」という意味になります。interesting は「興味深い・面白い」、  interested は be動詞+interested in... という形で使われて「...に興味がある」という意味を持つ、それぞれ異なる表現です。

 

 どちらも非常に短い文章ですが、正確に理解して誤解のないように使うためには、正しい文法の知識が必要です。

 

 正確な文法を身につけ、相手の発言内容を正しく理解し、自分の伝えたいことを適切に表現することはコミュニケーションにおいて非常に大切なことです。

 

 また正確な文章で会話ができることは、その人の英語の信用度を上げてくれます。例えば日本語を話す外国人との会話の際、「てにをは」の間違いが気になったことはありませんか?それを聞いて、「どれくらい正確にこちらの言っていることが分かるのかな」と不安を感じたことはありませんか?逆に、日本人の私たちよりも正確で格式高い日本語を話す外国人の語学力に驚かされることもあり、そんな時は安心して会話を進めることができるものです。

 

 英語も同じです。「文法的に正確であること」は相手に「正確な意思疎通が可能な相手」と認識させ安心感を与える要因となり、相手との対等なコミュニケーションを可能にしてくれます。

 

 

✔ 正確な音の知識と発音


 日本語と英語は文法的に大きな違いがあるだけでなく、その音も大きく異なります。「L,R,F,V,TH」のような代表的なものにとどまらず、英語には日本語にない音が数多くあります。(詳しくはフォニックス&発音改善講座をご参照ください。)

 

 英語の音を正確に認識できる耳を育てることで相手の発言を正しく聞き取り、発音できる口と喉を育てることで自分の発言をスムーズに相手に届けることができます。完璧なネイティブ発音を目指す必要はありませんが、相手に負担をかけずにコミュニケーションが取れる程度に正確な音を聞けること・出せることは大切です。

 

 自分で発音ができる音は聞き取ることもできるようになりますから、リスニングとスピーキングの両方を鍛えるためにも、正しい発音を身につけることは非常に効果的です。

 

 また正確な音の知識は、正確な文法同様にその人の英語の信用度を高める要因であり、対等なコミュニケーションに不可欠な要素でもあります。

 

 

✔ 自信を持って英語を使うために


 ここまでも書いてきた通り、私が正確な英文法と発音にこだわる理由は、そうすることで自信を持って英語を使うことができるからです。

 

 例えば正確な文法で話した内容がネイティブに「そういう言い方はしない」と言われたとしても、その自然な言い方をその時に教えてもらえば済む話です。しかし何が言いたいのかが相手に伝わらなければ、自然かどうかを判断してもらうところまでたどり着けません。

 

 何よりもまず大切なのは自分が伝えたい内容が伝わること。そして相手の言っていることを正しく理解できること。より自然でこなれた表現は、それからひとつずつ身につけて行けばそれで充分です。基礎ができていればただ暗記するよりも容易に吸収し自分のものにできます。そして新しい表現を覚えたら、怖がらずにどんどん使いましょう。(もちろんTPOへの配慮は必要です。)

 

 正確な文法と発音を学び、それを常に意識しながらたくさん英語を使って練習し、正しい英語を使う習慣を身につけつつ、そのスピードを高めて行ってください。そして自信を持って英語を使えるようになってください。

 

 

山下えりか  通訳 同時通訳 逐次通訳 勉強法 独学 自主練習 初心者 教材 課題 克服 英語 学習 リスニング スピーキング 英会話 伸び悩み TOEIC

【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行