オンライン通訳講座の使用教材紹介


通訳 オンライン 個人レッスン 教材 内容 通訳講座 英語講座 SDGs 英語 日本語 持続可能な開発目標 山下えりか

 

✔ SDGsを使う理由


 現在当講座では、SDGs(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)をテーマにした教材を使用しています。

 

参考:2030年に向けたのみんなの目標SDGs

 

 SDGsは2030年までに世界が達成すべき17の目標を掲げています。私がこれを通訳教材に選んだ理由は、この17目標が「教養・知識セット」として非常に優秀だからです。

 

 

✔ 通訳者にとっての教養と知識


 通訳者にとって知識は日本語力・英語力や通訳技術と並んで重要なものです。「言葉の力は、半分は知識であり考える力」というのが私の通訳の師である小松達也先生の教えです。また「通訳者は何でも知っていなければならない」「通訳者に不必要な知識など存在しない」と言われるほど、良い通訳をするためには膨大な量の知識が必要です。

 

 しかし「知識が必要」と言われてもどこから何から手を付けたら良いのかわからないというのが一般的な感想でしょう。通訳者に必要な国際的な教養を身につけるにあたり、「どんな分野に触れれば良いのか」「どんなことを知れば良いのか」のひとつの答えがSDGsだと私は考えています。

 

 

✔ SDGs教材の特徴


 SDGsの通訳教材は、17目標に「SDGsとは」を加えた18テーマそれぞれに対し英語教材と日本語教材を2本ずつ、合計36本を用意しています。内容は異なりますが同じテーマの教材に英語と日本語両方の言語からアプローチすることで、表現、語彙、知識の定着をはかります。

 

 使用する順番は英語(英→日)が先で、その後に日本語教材(日→英)を使用します。その理由は主に2つあります。

 

 ひとつは、訳出言語が日本語であれば訳の内容や表現が正しいかどうかの判断が自分でしやすいため、自信を持って訳出できるということ。ふたつめは、先に英語でそのテーマに触れておくことで、次に同じテーマの日本語教材を英語に訳す際に自信を持って使える表現をインプットしておくためです。

 

 英語教材の復習は次に使用する同じテーマの日本語教材の予習にもなっています。またSDGsの17目標はそれぞれに関連し合っているため、日本語教材の復習も次のテーマの英語教材の予習につながります。

 

 

✔ 復習と予習の循環イメージ


 上で触れた「復習が予習になる」の具体例を見てみましょう。

 

Lesson 1: What are the SDGs? / 英→日

SDGsの概略と英語での表現を学ぶ。

 

Lesson 2: SDGsとは / 日→英

前教材で学んだSDGsの概略の知識をもとに理解を深め、前教材の英語表現を英訳に応用する。

 

Lesson 3: No Poverty / 英→日

SDGsの概略で触れた貧困に関する知識や語彙を理解と和訳に活かす。

 

Lesson 4: 貧困をなくそう / 日→英

前教材で学んだ貧困に関する知識をもとに理解を深め、前教材の英語表現を英訳に応用する。

 

Lesson 5: Zero Hunger / 英→日

飢餓と関連の深い貧困に関する知識や語彙を理解と和訳に活かす。

 

 先述の通りSDGsの17目標はそれぞれが関連し合っているため、出てくる語彙や表現が似ていることもあります。そのため次々と新しい教材を使いながらも反復練習できる部分もあり、学んだことを実際に使いながら効率的に定着させることができます。

 

※SDGsについては毎月30日に無料の通訳練習用動画を公開しています。上記リストのタイトルをクリックすると教材動画に移動できますのでこちらもご活用ください。