「経験の共有」と「課題分析」と「学習の効率化」|オンライン通訳基礎講座における私の役割

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 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。 

 

 私がオンラインで英語講座を始めてから4年あまり、そして通訳講座を始めてからもうすぐ3年になります。もともと私が人に英語を教えたいと思った理由は、以前『必要としている人に英語を教えたい想いの原点』の記事に書いた通りですが、教える立場になってから4年以上経つにも関わらず、実は私は「先生」と呼ばれることが苦手です。今回はその理由について、そして私が思うオンライン講座における私の役割についてお話しします。

  

 

 

✔ 私が思うオンライン講座における私の役割


 これについて私は、次のように考えています。

  • 経験の共有
  • 分析
  • 学習の効率化
  • 場所と時間に制限されない学習機会の提供

 以下、 それぞれ詳しく解説します。

 

 

✔ 経験の共有


 まず私が自身のオンライン講座で一番感じていることは、この講座は私の経験の共有の場だということです。私がこれまでに得てきた知識や技術や経験を、それを知りたい、会得したいと思う人たちに共有しています。

 

 受講生が私がしたのと同じ失敗をすれば私もそうだったという話をして解決策を探ります。成功体験だけでなく失敗体験も鮮明に覚えていること、そして自分がどうそれを克服したかを共有できることが私の強みだと思っています。

 

 あくまでも私の意識は「教える」ではなく「共有」です。ここで大切なのは、たまたま受講生が必要としている知識や技術を私が先に経験し会得していたということ。なので「先生」ではなく「その分野の先輩」という感覚で受講生に接しています。

 

 

✔ 分析


 これが私がオンライン講座でする一番「先生」らしいことかもしれません。

 

 【私が通訳になるまで2】スピーチコンテストと自己流勉強法の記事にも書いた通り、私は中学生の頃から勉強をする際には徹底的に自己分析をし、自分の得意と苦手を洗い出し、そこから最適な学習法を自ら考え実施することで力をつけてきました。

 

 この分析力と学習計画を立てる力こそ、私の、そして私の講座の一番の強みです。

 

 個人レッスンという形式の強みを最大限に活かし、常に目の前の受講生のパフォーマンスに全神経を集中し、その人の実力と課題の分析を行い、その課題の克服に最適な学習法を提案しています。

 

 

✔ 学習の効率化


 私の講座は、これまでの私の経験の共有の場であると同時に、後に続く人たちの学習の効率化の機会でもあります。

 

 私は英語を真剣に学び始めてから約23年、通訳訓練は22才から26才の間の4年間、通訳者として15年のキャリアがあります。そのどれも貴重な経験だと思っていますが、中には「これは省くことができた」「ここはもっと別のやり方の方が良かった」というものがあります。

 

 例えば通訳技術の基礎であるリテンション・リプロダクションは、私はサイマル・アカデミーで約1年半の時間をかけて習得しましたが、通訳学校のようなグループレッスンではなく個々のレベルに合わせた個人レッスンで集中的にトレーニングすることで、より効率的に短期間で身につけることができる技術です。

 

 その一方で私の英語力を力強く支えてくれている中学英語や基礎文法・構文については、急がば回れの精神で英語学習の初期段階で十分な時間と労力をかけるべきだと考えていますし、受講生にもそう伝えています。

 

 これまでの様々な学習経験をふまえてより効率的な学習方法を提案して行く、これも私の講座の大切な役割のひとつです。

 

 

✔ 場所と時間に制限されない学習機会の提供


 コロナ禍の今でこそ大手の通訳学校でもオンライン授業が受けられるようになりましたが、それでもなお、時間の都合がつかなかったり、住んでいる場所によっては時差があって難しかったり、授業のレベルや内容が自分に合わなかったりという理由で学習の機会に制限がある人もいるでしょう。

 

 そのような不便を少しでも解消し学習の選択肢を広げられるように、私の講座はあくまでも個人レッスンと予約制にこだわっています。

 

 これは私が静岡の実家から新幹線で東京のサイマル・アカデミーに通っていたころに「こんなレッスンがあったらいいなぁ」と思っていた経験がもとになっています。時間、場所、学習内容についてより自由な選択ができるように、その多様な選択肢のひとつでありたいと常に考えています。

 

 

✔ 「先生」はただの呼称。呼び方はご自由に。


 以上のような理由から、私は自分が「先生」と呼ばれるほど偉い立場の人間だと思っていません。そのため冒頭で触れた通り、「先生」と呼ばれるのが苦手なのです。

 

 しかしながら日本語の「先生」は色々と便利な呼称なので、便宜上そう呼ばれることに抵抗はかなりなくなりましたし、そう呼んでいただけるのはありがたいことだと思っています。

 

 ただ「先生」と呼ぶのに抵抗があるのなら無理にそう呼んでいただかなくて結構です。私にとって「先生」はただの呼称です。「山下さん」でも「えりかさん」でも呼びやすいように呼んでいただければと思っています。

 

 

✔ おわりに


 「先生」としては少し頼りない内容になってしまったかもしれません。しかしながら強力な指導力を求めるのなら、サイマル・アカデミーをはじめスパルタの通訳学校がたくさんありますので、そちらをお選びいただければと思います。

 

 私は私で、かつての自分と同じ目標に向かう人たちの道しるべになることができるよう、引き続き「共有」と「効率化」を大切にこの講座を育てて参ります。

 

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