Happy Birthday / Stevie Wonder - 2021年バイデン米大統領就任式の日に祈りを込めて

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 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

 1月20日(日本時間では1月21日)はジョー・バイデン米大統領の就任式です。4年に一度の特別な日なのでどんな記事にしようか悩んだ結果、この日だからこそ多くの人に聴いて欲しいある曲を紹介することにしました。今回は久々の「英文法で楽しむ洋楽」です。

 

 今回紹介する曲は Stevie Wonder の Happy Birthday です。バースデーソングとして人気のこの曲はおそらく多くの人が一度は耳にしたことがあるでしょう。軽快で明るいテンポとメロディーがパーティーやお祝いにピッタリの曲ですが、歌詞の内容を見てみるとイメージがガラリと変わります。実はこの曲は、ある特定の人物のために書かれた曲なのです。

 

 その人物とは歌詞の中に出てくる通り、アメリカの公民権運動の指導者だったマーチン・ルーサー・キングJr.牧師です。これはキング牧師がこの世に生を受けその人生を人々の平和と平等のために生きたことに感謝し、その功績を称えた曲です。

 

 キング牧師の誕生日は1月15日。1986年からアメリカでは1月の第三月曜日をキング牧師の功績と栄誉を称えるMartin Luther King Jr. Dayとしていて、この日は祝日です。この曲がリリースされたのはそれより前の1980年で、この日を祝日に制定するにあたり大きな影響を与えたと言われています。

 

 この曲は特定の人物に対するバースデーソングである一方で、地球上のすべての人へのバースデーソングでもあると私は解釈しています。つまりキング牧師がその人生をかけて切り拓いてくれた「自由で平和で平等な世界」に対しての、そしてその世界に生を受け、彼の意思を引き継ぎより良い世界を作って行こうとするすべての人に対しての、希望とエールを込めたバースデーソングなのだと思います。

 

 2021年は、1月18日がMartin Luther King Jr. Dayで、その2日後の1月20日が大統領就任式でした。カレンダーを眺めながら今のアメリカの状況を考えた時、自然とこの曲が頭に浮かびました。

 

 アメリカでは今、南北戦争に例えられるほど社会の分断が進んでいます。SNSでアメリカの友人たちやホストファミリーたちがシェアしている政治的主張には、中には納得できるものもありますが、民主党支持派・共和党支持派ともにここ数年で一気に過激化していて、憎悪のぶつけ合いは見ていてとても悲しい気持ちになります。

 

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 私は高校生だった20年前に初めて渡米し、アメリカに恋をしました。リベラルか保守かにかかわらず、たくさんの温かい心を持った人たちに出会い、その中で生活し、アメリカは私の英語の故郷になりました。私にとっても大切なこの国がこの困難を乗り越え、再び世界が誇れる「偉大な国」になることを願い、この曲を載せます。

 

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 明日から始まるアメリカの新たな4年間が、アメリカにとっても世界にとっても良いものでありますように。

 

 

 

Happy Birthday / Stevie Wonder


You know it doesn't make much sense

意味がわからないんだ

“make sense”は「理に適う、筋が通る」

There ought to be a law against

取り締まる法律があってしかるべきだろ

“ought to”は「〇〇すべき」という意味で

助動詞shouldと同じ意味だと学校では習います

実際ほぼ同じ意味で使われますが、

一般的に”ought to”の方がより強い意志を持って使われます

Anyone who takes offense at a day in your celebration

貴方を祝う日に怒りをぶつける奴をさ

“take offense at 〇〇”で、「〇〇に対して怒る」です

類似表現に”be offended”というものもあります

 

'Cause we all know in our minds

だって僕らはみんな頭ではわかってる

That there ought to be a time that we can set aside

とっておきの時間を作るべきだって

To show just how much we love you

みんなが貴方をどれだけ愛しているかを示す時間をさ

 

And I'm sure you would agree

貴方もきっと同じ気持ちだろう

It couldn't fit more perfectly

これ以上にふさわしいことなんてない

Than to have a world party on the day you came to be

世界中でお祭りをするんだ貴方が生まれた日に

 

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

 

I just never understood

ずっと理解できなかった

How a man who died for good

どうして正義のために死んだ男が

Could not have a day that would be set aside for his recognition

その人生を称えられる特別な日を持てないんだ

 

Because it should never be

そんなことはあっちゃいけない

Just because some cannot see the dream as clear as he 

その夢を彼ほどにはっきりと見えない奴らがいるからって

“as 形容詞または副詞 as 〇〇”で

「〇〇とおなじくらい...である」という表現です

最後のheはhimの方が文法的に完成された形になりますが

ここがheになっているのはその後の言葉が省略されているためです

省略されている言葉を書き出すと”he saw it” または”he did”

(sawはsee「見る」の過去形)

英語は同じ言葉や内容の繰り返しを嫌う言語なので、

こんな感じの省略がよく出てきます

省略されている言葉を認識できるかどうかは英語の読解力向上のカギです

That they should make it become an illusion

その夢を幻想にすべきだなんてさ

 

And we all know everything that he stood for, time will bring

みんな知ってるさ 彼が信念を抱いたすべてのことは時と共に現実になる

“stand for 〇〇”は、「〇〇を支持する、〇〇に賛成する」

ただしこの場合ただの支持や賛成ではなく

「強い信念を持って」何かを支持したり賛成したりするというニュアンスです

“time will bring”は直訳すると「時がもたらす、時が運んでくる」

For in peace our hearts will sing

平和を願い僕らの心が歌う

Thanks to Martin Luther King

マーティン・ルーサー・キングへの感謝を込めて

 

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

 

Why has there never been a holiday

なぜ今まで無かったんだ

Where peace is celebrated all throughout the world

世界中で平和を祝う祝日が

“peace is celebrated”は「be動詞+動詞の過去分詞」の受動態となっていて

直訳は「平和が祝われる」です

 

The time is overdue 

これ以上は待てない

For people like me and you

僕や貴方のような人間は

Who know the way to truth is love and unity to all God's children

真実への道は愛と神の子すべてがひとつになることだと知る人間は

It should be a great event

これは偉大なイベントでなきゃいけない

And the whole day should be spent in full remembrance

そしてその日一日を想いを馳せることに使うんだ

Of those who lived and died for the oneness of all people

人々が一つになるために生きて死んで行った人たちに

 

So let us all begin

だからみんなで始めよう

We know that love can win

愛は勝てると知っているから

Let it out, don't hold it in

吐き出して、内に留めずに

Sing it loud as you can

全力で歌ってくれ

 

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

Happy birthday to you

Happy birthday to you

Happy birthday

 

Happy birthday, happy birthday, happy birthday

Ooh yeah

Happy birthday, happy birthday, happy birthday...

 

We know the key to unify all people

僕らは知っている 人々がひとつになるための鍵は

Is in the dream that you had so long ago

貴方がずっと昔に持っていた夢の中にあると

That lives in all of the hearts of people that believe in unity

それは人々の結束を信じるすべての人たちの心の中で生きている

We'll make the dream become a reality

僕らがその夢を実現する

I know we will

必ずできると確信している

Because our hearts tell us so

だって僕らの心がそう告げているから

 

Happy birthday, happy birthday, happy birthday

Happy birthday, happy birthday, happy birthday

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:東京

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り

楽しみ:正月の箱根駅伝、2か月に1度の大相撲観戦(テレビ)、年に数回の柔道国際・国内大会テレビ観戦、年に数回のブロードウェイミュージカル日本公演、不定期の札幌旅行