【通訳練習教材】SDGs 16 Peace, Justice and Strong Institutions / 平和と公正をすべての人に(英語&日本語動画)

通訳 リテンション リプロダクション 練習 教材 SDGs  Goal 16 Peace Justice Strong Institutions 平和と公正をすべての人に オンライン 通訳講座 山下えりか 

 

 こんにちは、英語同時通訳者オンライン英語・通訳講師の山下えりかです。

 

 毎月30日更新の通訳教材「訳して学ぶSDGs」、今回は目標16「Peace, Justice and Strong Institutions / 平和と公正をすべての人に」です。短文の逐次通訳やリテンション・リプロダクションの練習にご活用ください。

 

 

レッスンと同じ教材で通訳&リテンションの自主練習ができる自習室も開講中です!

 

 

✔ 教材を作る理由とテーマ


 教材のテーマは以前『2030年に向けたみんなの目標SDGs (持続可能な開発目標)』の記事でも紹介した「SDGs(持続可能な開発目標)」です。現在私のオンライン通訳講座・英語講座でもSDGsを扱っていますが、まだまだその普及率と認知度が低いと感じています。そこで無料公開の英語&通訳教材という形で、SDGsの周知と啓発をしたいと考えました。

 

 

✔ なぜSDGsなのか


 SDGsは2030年、そしてその先の未来へ向けて、今を生きる国際人の必須教養です。SDGsの17の目標は通訳者を目指す人であれば絶対に知っておくべき様々な分野の幅広い知識が詰め込まれています。また通訳を目指していなくても英語で世界各国の人たちと仕事をする人にとっては、仕事のための背景知識として、教養として、仕事相手との話題として、様々な形で活用できる内容です。

 

 

【参考】

オンライン通訳講座個人レッスンの内容紹介(使用教材、SDGsを使う理由)

 

 

✔ 教材の特徴


  • 「SDGsとは」と17目標の計18テーマの教材を日本語・英語の両言語で作成します。同じテーマを両言語で練習することで、語彙、表現、知識の定着と強化につながります。
  • 文章を一文ずつ区切り、読み上げの1.5倍のポーズ(リプロダクションまたは通訳のための時間)を入れてあります。原文と同じ言語で繰り返せばリテンション&リプロダクションの練習に、通訳をすれば短い逐次通訳の練習にご活用いただけます。
  • このシリーズで作成・掲載する教材動画は、国連または国連開発計画(UNDP)のサイトに掲載されているSDGsとそれぞれの目標についての基本情報で構成されています。動画はSDGsの周知、啓発、教育を目的とするもので、私のオンラインレッスンで使用している教材とは異なる内容です。

 

※ちなみに私のオンラインレッスンで使用しているSDGs教材では、より実践的な逐次通訳の練習ができるよう、10~30秒のポーションで区切った復習用動画を作成しています。こちらはオンライン通訳基礎講座のみの特典です。ご興味のある方は講座にお申込みください。

 

 

 

✔ こんな人に使って欲しい


  • SDGsについて聞いたことはあるまたは興味はあるけれどこれまで学ぶ機会がなかった人
  • 教養を身につけながら英語力や通訳技術を磨きたい人
  • 当オンライン英語・通訳講座の予習用教材として

 

【参考】

オンライン通訳講座個人レッスンの内容紹介(演習内容、課題、復習の仕方、その目的等々)

 

 

✔ おすすめの使い方


  1. 日本語動画でリテンション&リプロダクション
  2. 英語動画でリテンション&リプロダクション
  3. 英語動画でメモ無し逐次通訳
  4. 日本語動画でメモ無し逐次通訳

 

 おすすめの使い方はこの順番です。

 

1.日本語動画でリテンション&リプロダクション

 

 まず内容の理解は母語の方がスムーズなので、日本語で最初にリプロダクションをすることで内容を把握し、知識を吸収します。

 

 

2.英語動画でリテンション&リプロダクション

 

 次に同じテーマの話を英語でリプロダクションすることで、日本語で得た知識の英語での表現や単語を習得します。

 

 

3.英語動画でメモ無し逐次通訳

 

 通訳の際に英→日が先なのは、アウトプット言語が母語の方が自信を持って訳せるからというのと、日→英をする際にどんな英語を使えば良いのかを先に確認しておくためです。

 

 

4.日本語動画でメモ無し逐次通訳

 

 最後に日→英の通訳をし、ここまでに習得したその教材に関連する英語の単語や表現を自分の言葉として使えるようになっているかの確認をします。

 

 

 話の区切りが一文ごとと短いので、リプロダクションも通訳もメモを取らずに練習しましょう。リテンションを鍛えることが通訳訓練の第一歩です。

 

 それぞれの動画の下にスクリプトがありますが、できるだけスクリプトには頼らず耳で情報を拾う訓練をしましょう。理想としてはスクリプトは最後の最後に確認のために使うのがおすすめです。

 

  

 

✔ Peace, Justice and Strong Institutions(英語)


 

【動画リンク】SDGs 16  Peace, Justice and Strong Institutions (YouTube)

 

 

【スクリプト】

 

We cannot hope for sustainable development without peace, stability, human rights and effective governance, based on the rule of law. 

 

Yet our world is increasingly divided. 

 

Some regions enjoy peace, security and prosperity, while others fall into seemingly endless cycles of conflict and violence. 

 

This is not inevitable and must be addressed.

 

Armed violence and insecurity have a destructive impact on a country’s development, affecting economic growth, and often resulting in grievances that last for generations. 

 

Sexual violence, crime, exploitation and torture are also prevalent where there is conflict, or no rule of law, 

 

and countries must take measures to protect those who are most at risk. 

 

The SDGs aim to significantly reduce all forms of violence, and work with governments and communities to end conflict and insecurity. 

 

Promoting the rule of law and human rights are key to this process, as is reducing the flow of illicit arms and strengthening the participation of developing countries in the institutions of global governance.

 

 

✔ 平和と公正をすべての人に(日本語)


 

【動画リンク】SDGs 16 平和と公正をすべての人に (YouTube)

 

 

【スクリプト】

 

平和、安定、人権、そして法の支配に基づく効果的なガバナンスは、持続可能な開発の実現に向けた重要な手段です。

 

私たちは亀裂が深まる世界に暮らしています。

 

平和と安全、繁栄が持続している地域もあれば、紛争と暴力という無限の悪循環に陥っていると見られる地域もあります。

 

これは決して仕方のないことではなく、取り組みが必要な問題です。

 

激しい武力紛争と情勢不安の高まりは、国の開発に破壊的な影響を及ぼし、経済成長を損なうだけでなく、コミュニティ間にしばしば数世代にも渡る長期的対立をもたらします。

 

紛争のほか、法の支配がない場所では、性暴力、犯罪、搾取、拷問も蔓延しているため、各国は最も大きなリスクにさらされた人々を保護する措置を講じなければなりません。

 

持続可能な開発目標(SDGs)は、あらゆる形態の暴力を大幅に削減するとともに、政府やコミュニティと協力し、紛争と情勢不安を恒久的に解決することをねらいとしています。

 

法の支配を強化し、人権を推進することは、違法な兵器の流通を削減し、グローバル・ガバナンス機構への開発途上国の参加を強化することとともに、目標実現のプロセスのカギを握る要素となります。

 

平和と正義の推進は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。

 

複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

 

 

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【About Erika】

職業:英語同時通訳者(個人/フリーランス)

現住所:札幌市

留学歴:3年(アメリカ)

特技:柔道(初段)、ピアノ(弾き語り)

趣味:料理、お菓子作り、食器屋巡り